こんにちは。Camper for Beginners、運営者の「たびと」です。
冬の澄んだ空気の中で楽しむ車中泊は最高ですが、やはり気になるのが夜の冷え込みですよね。特に窓からの冷気は、せっかくの楽しい時間を台無しにしてしまうこともあります。市販の専用シェードは高価で手が出にくいけれど、ダイソーやセリアなどの100均グッズでなんとか対策できないかなと考えている方も多いのではないでしょうか。実は、100均の銀マットやプラダンを上手に活用すれば、驚くほど安く、しかも効果的な窓断熱が可能なんです。この記事では、車中泊での窓の断熱を100均素材で賢く行うための具体的な作り方や、結露対策、さらには目隠しとしての活用法まで詳しくお伝えします。初心者の方でも失敗しないコツをまとめたので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

- 100均の銀マットやプラダンが持つ断熱の仕組みと驚きの効果
- 窓枠にぴったりフィットして落ちない自作シェードの精密な作り方
- 冬の結露や夏の暑さなど季節に合わせた100均素材の使い分け術
- 安全で快適な車中泊を楽しむために守るべき法的ルールと注意点
車中泊の窓断熱を100均で実現するメリットと効果

車中泊において、窓は最大の「熱の逃げ道」です。ここを100均素材でしっかりガードすることで、車内の快適性は劇的に向上します。まずは、安価な素材がなぜこれほどまでに効果的なのか、物理的な仕組みやメリットを深掘りしていきましょう。
銀マットやアルミシートの断熱効果を徹底比較
100均で手に入る断熱素材の王道といえば、やはり銀マット(アルミ保温シート)ですよね。この素材、実は非常に理にかなった「多層構造」になっているんです。まず、中心にある「発泡ポリエチレン層」は、微細な独立気泡が無数に含まれています。この気泡の中にある空気は熱を伝えにくい性質(低熱伝導率)を持っているため、外からの冷気が車内に伝わるのを防ぐ強力な障壁になってくれます。
さらに重要なのが表面の「アルミ蒸着層」です。冬の夜、私たちの体やポータブル電源などで温まった車内の空気からは、赤外線という形で熱が逃げ出そうとします(放射)。アルミ層はこの赤外線を反射して車内に戻してくれるため、体感温度をグッと引き上げてくれるんです。ダイソーやセリアでは、ペラペラのアルミシートから、数ミリの厚みがあるレジャーマットまで売られていますが、断熱性能を左右するのは「発泡層の厚み」です。できれば4mm以上の厚みがあるものを選ぶと、氷点下に近い環境でも効果を実感しやすいですよ。薄手のシートは、厚手のマットの補強として「二重貼り」にするなどの使い方がおすすめです。

プラダンを使った自作シェードの強度と使い勝手
銀マットに並んで、DIYユーザーから絶大な支持を得ているのが、プラスチックダンボール、通称「プラダン」です。その名の通りプラスチック製の段ボールなのですが、断面を見るとストローを並べたような中空構造になっています。この中にある「動かない空気」が、住宅のペアガラス(二重サッシ)と同じような断熱層として機能してくれるんです。銀マット単体だと柔らかすぎて、大きな窓にはめ込んだ時に「ベロン」と垂れ下がってしまうことがありますが、プラダンなら適度な硬さがあるので、窓枠にピタッと自立してくれます。
使い勝手の面で特筆すべきは、その「意匠性(見た目)」の良さですね。100均のプラダンには、白や黒、半透明などカラーバリエーションがあります。内装に合わせて黒を選べば、外から見た時に「いかにも銀マットを貼っています」という感じがなくなり、非常にスマート。さらに、プラダンの上に100均のリメイクシートを貼れば、車内をおしゃれなウッド調にするなどのカスタムも自由自在です。収納時も、カッターで裏面だけに切れ込みを入れれば「パタパタ」と折りたためる構造にできるため、積載スペースの限られた軽自動車などでは大きなメリットになりますよ。

結露対策に有効な100均アイテムの活用術
冬の車中泊で一番の悩みどころといえば「結露」ではないでしょうか。車内で寝ている間の呼吸や汗で湿度が上がり、冷え切った窓ガラスに触れることで水滴が発生します。これを放置すると、せっかく作った断熱シェードが濡れてカビの原因になったり、内装の隙間に水が入り込んで錆を招いたりすることも。100均グッズを使った断熱は、この結露を物理的に抑える役割も果たします。窓ガラスとシェードを密着させて「冷たいガラスに湿った空気を触れさせない」ことが最大の対策になるからです。
それでも隙間から漏れた湿気で結露してしまった場合に備えて、ダイソーやセリアの「結露吸水テープ」や「マイクロファイバークロス」を常備しておきましょう。窓の下部に吸水テープを貼っておくだけで、垂れてきた水滴をキャッチしてくれます。また、最近では100均でも「窓ガラス用撥水コーティング剤」が手に入ります。事前にガラス面をコーティングしておくことで、水分が玉状になり、朝の拭き取り作業が驚くほど楽になりますよ。カビ対策として、使い終わったシェードは必ず天日干しにするか、車内の風通しの良い場所で乾燥させてから収納するのが、長く愛用するための秘訣です。

結露は「温度差」と「湿度」のバランスで決まります。断熱シェードで温度差を抑えつつ、100均のコンパクトな除湿剤を車内に置くのも、意外と効果的な豆知識ですよ。
窓のサイズを正確に測る型取りのコツと手順
「100均で材料を買ったけど、うまく窓にハマらない……」という失敗を避けるために、最も重要なのが「型取り」です。車の窓は一見直線に見えても、実は複雑なアール(曲線)を描いています。メジャーで測って四角く切るだけでは、必ずどこかに隙間ができてしまい、そこから冷気が流れ込む「コールドドラフト現象」が起きてしまいます。ここで私がお勧めするのが、100均の「ゴミ袋(特大サイズ)」を使った精密な型取り術です。

手順は簡単。まず窓ガラスの内側を水で濡らし、そこにゴミ袋を貼り付けます。水の表面張力で袋がピタッと密着するので、その上から油性マジックで窓枠の縁(内装トリムとの境界線)を正確になぞっていきます。これを型紙として、銀マットやプラダンに転写するわけですが、ここで最大のポイントがあります。それは、「引いた線よりも5mm〜10mmほど外側をカットする」こと。少し大きめに作ることで、素材の弾力を使って窓枠にグッと押し込むことができ、吸盤を使わなくても落ちない「ジャストフィット・シェード」が完成するんです。切りすぎると修復が大変なので、まずは大きめに切り、実際に窓に当てながら少しずつ微調整していくのが、成功への最短ルートですよ。

精密な型取りの成功ステップ
・100均のゴミ袋を水貼りで固定する
・内装のゴムパッキンやトリムの隙間を意識してなぞる
・切り出しは必ず「オーバーサイズ」から始める
夏の暑さ対策にも使える100均の遮熱グッズ
「断熱」というと冬のイメージが強いですが、実は夏の車中泊こそ100均断熱の真価が発揮されます。夏の車内がサウナ状態になる主な原因は、窓から入ってくる直射日光による「放射熱」です。この熱を車内に入れる前に反射できれば、エアコンの効きが良くなるだけでなく、エンジンを切った後の温度上昇を大幅に遅らせることができます。夏場に銀マットを使用する際の鉄則は、「アルミ面を太陽(車外側)に向ける」こと。これにより、日射エネルギーを効率的に反射して、車内への熱侵入を防ぎます。
さらに夏場を快適にする100均アイテムとして、「マグネット式サンシェード」や「自作網戸」も忘れてはいけません。100均のセパレートカーテンとパジャマ用のゴムを使えば、ドアに被せるだけの簡単網戸も自作可能です。窓を少し開けて換気しながら、自作シェードで日光を遮る「ハイブリッド対策」をすることで、熱中症のリスクを抑えた快適な夜を過ごせます。冬用に作ったシェードを裏返すだけで夏も使える、まさに一年中活躍するコスパ最強の装備ですね。ただし、夏は素材自体の温度が非常に高くなることがあるので、取り外しの際の火傷には注意してくださいね。

| 季節 | 断熱・遮熱の目的 | 100均素材の向き | 期待できる効果 |
|---|---|---|---|
| 冬 | 車内の暖かさを逃さない(保温) | アルミ面を車内側 | 体温や暖房の熱を反射し、底冷えを防止する |
| 夏 | 外からの日差しを遮る(遮熱) | アルミ面を車外側 | 太陽光を反射し、車内の温度上昇を抑制する |
車中泊の窓断熱を100均素材で自作する具体的な方法
メリットを理解したところで、次は実践編です。具体的に何を買い、どうやって愛車にフィットさせていくのか。私がこれまで試行錯誤してきた中で見つけた、最も効率的で失敗の少ない製作フローを詳しくご紹介します。
ダイソーやセリアで揃う断熱シェードの材料リスト
まずは、100均ショップで入手すべき材料を整理しましょう。店舗によって品揃えは異なりますが、ダイソー、セリア、キャンドゥなどの大型店であれば、レジャーコーナーやDIYコーナーでほぼすべての材料を揃えることができます。最近は「車中泊ブーム」の影響で、専用のサンシェードなども売られていますが、あえて汎用の素材を使うことで、自分の車の窓の形にピッタリ合わせた「究極の一点物」を作ることができるんです。
| 材料名 | お勧めの店舗・特徴 | 必要数(目安) |
|---|---|---|
| アルミレジャーマット(厚手) | ダイソー(厚さ4mm以上のもの) | 普通車1台分で2〜3枚 |
| プラダン(プラスチック段ボール) | ダイソー・セリア(各色あり) | 窓の枚数に合わせて適宜 |
| 超強力両面テープ(PP対応) | ダイソー(工具コーナー) | 2〜3ロール |
| リメイクシート(お好みで) | セリア(柄の種類が豊富) | 内装をこだわりたい場合 |
| 特大ゴミ袋・油性マジック | 各100円ショップ共通 | 型取り用に必須 |
これらに加えて、カッター、ハサミ、定規などは自宅にあるもので十分です。1台分すべての窓を対策しても、材料費だけであれば2,000円〜3,000円以内に収めることが可能。市販の専用フルセットが1万円〜2万円することを考えると、このコストパフォーマンスは圧倒的ですよね。浮いた予算で、少し贅沢なキャンプ飯や、高品質な寝具に投資するのも賢い選択だと思います。
吸盤なしでも落ちないはめ込み式の簡単な作り方
市販のシェードの多くは吸盤固定ですが、「朝起きたら剥がれていた」「窓に吸盤の跡が残って汚い」といった不満をよく耳にします。そこでお勧めしたいのが、窓枠に直接はめ込む「吸盤レス・スタイル」です。先ほどの型取りで、あえて「少し大きく」作ったシェードを、窓枠の溝や内装のトリムの隙間に指で押し込むようにしてセットします。銀マットの適度な弾力がバネのような役割を果たし、振動でも落ちない強固な固定が可能になります。
もし、窓の面積が広すぎて自重でたわんでしまう場合は、シェードの裏面にプラダンを細長く切ったものを、両面テープで「骨組み」として十字に貼り付けてみてください。これにより、シェード自体にコシが出て、より安定して自立するようになります。また、はめ込み式のメリットは、「隙間が限りなくゼロになる」ことです。吸盤式はどうしても吸盤の周囲にわずかな隙間ができ、そこから冷気が漏れますが、はめ込み式なら窓全面をピッタリ覆えるため、断熱性能を120%引き出すことができますよ。

N-BOXやハイエースなど車種別の加工ポイント
車種が変われば、窓の形も様々。例えば日本で最も売れている軽自動車の一つ、N-BOXは、室内空間を広くするために窓が非常に大きく、垂直に近い角度で立っています。そのため、シェードを上部から差し込む際に、しっかりと「掛かり」を作ってあげないと手前に倒れてきやすくなります。N-BOXの場合は、窓枠のゴムパッキンのさらに奥までシェードを差し込めるよう、型取りの段階で上下方向にしっかりと余裕を持たせることが成功の鍵です。
一方、ハイエースやキャラバンなどのバンタイプは、後部のサイドウィンドウが非常に巨大です。一枚の銀マットでは足りない場合があるため、その時は複数枚を重ねて、強力なテープで連結する必要があります。また、最近の新型車に多い「ドライブレコーダー」や「安全運転支援用カメラ」が装着されている窓は要注意です。カメラの視界を妨げないように、あるいはカメラの出っ張りを逃がすように、シェードに切れ込みを入れたり、マジックテープで一部を開閉できるようにしたりと、車種ごとのカスタマイズを加えることで、より実用的なシェードに仕上がります。
PP対応の両面テープでプラダンの接着を強化する
プラダンを使ってシェードを強化する際、初心者が陥りやすい罠が「接着剤選び」です。プラダンの主原料であるポリプロピレン(PP)は、実は化学的に非常に接着しにくい素材なんです。一般的な事務用の両面テープや、100均の普通の強力テープでは、貼った直後は良くても、車内の急激な温度変化や湿度ですぐに剥がれ落ちてしまいます。せっかく苦労して作ったシェードが車内でバラバラになるのは、本当に悲しいですよね。
そこで必ず選んでほしいのが、パッケージに「PP・PE対応」とはっきり書かれた多用途・超強力タイプの両面テープです。100均の工具コーナーにも、最近はこの専用テープが置かれています。接着をさらに確実にするために、貼る前にプラダンの表面をパーツクリーナーやアルコールで拭いて、目に見えない皮脂や汚れを落とす「脱脂(だっし)」を行うことも忘れずに。この一手間を加えるだけで、耐久性が格段にアップし、何シーズンも使い続けられる「相棒」になってくれます。正しい接着剤の選び方は、DIYの基本にして最大のポイントですね。

運転席や助手席の窓を塞ぐ際の法的な注意点
自作シェードで快適な空間を作るのは楽しいですが、安全と法律だけは絶対に軽視してはいけません。道路交通法第55条第2項では、運転者の視界を妨げるような積載や乗車を禁止しています。つまり、運転席および助手席のサイドガラスにシェードやカーテンを装着したまま走行することは、明らかな法令違反となり、交通取り締まりの対象となります。たとえ「少しの距離だから」「太陽が眩しすぎるから」といった理由でも認められませんので注意してください。
「停車中なら大丈夫でしょ?」と思うかもしれませんが、その通りです。ただし、出発前には必ずすべてのシェードを取り外し、周囲の視界が100%確保されていることを確認する習慣をつけましょう。特に寝起きは判断力が鈍っていることもあるので、指差し確認をするくらいの慎重さが必要です。また、フロントガラスを覆う際は、ドラレコやカメラに負荷をかけないよう注意しつつ、あくまで就寝時のみの使用を徹底しましょう。安全を疎かにしては、楽しい車中泊も台無しになってしまいます。正確なルールについては、警察庁のウェブサイトや、お近くの警察署などで最新の基準を確認するようにしてくださいね。

車中泊の安全とマナーに関する注意点
・走行中の運転席・助手席へのシェード装着は絶対にNG!
・アイドリングを続けての暖房は、騒音トラブルや一酸化炭素中毒のリスクがあるため避けましょう
・道の駅などの公共施設では、各施設のルールに従い、他の利用者の迷惑にならないよう配慮してください
ちなみに、暖房をつけっぱなしにして一晩中アイドリングを続けることは、燃料の無駄遣いだけでなく、近隣への騒音被害や環境負荷にもつながります。アイドリングによる燃料消費や環境への影響については、(出典:環境省『アイドリング・ストップの推進』)といった公的なデータでもその重要性が示されています。自作シェードなどの断熱対策をしっかり行うことで、エンジンを切った状態でも暖かく過ごせるようにするのが、賢いキャンパーのスタイルです。
冬の車中泊でより暖かく過ごすためには、窓の断熱だけでなく、足元や寝袋の工夫も欠かせません。寝袋選びに迷っている方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
冬の車中泊でも朝まで熟睡!初心者におすすめの寝袋と防寒対策の基本
車中泊の窓断熱を100均で成功させるためのまとめ
今回は、車中泊での窓断熱を100均素材で最高の結果にするための知識とテクニックをお伝えしてきました。100均の銀マットやプラダンは、単なる安物ではなく、その特性を理解して正しく加工すれば、非常に高い断熱性能を発揮する「魔法の素材」に変わります。型取りを丁寧に行い、隙間なくフィットさせる。そして季節に合わせてアルミ面の向きを変える。この基本を徹底するだけで、あなたの愛車は厳しい外気から守られた「動く秘密基地」へと進化します。
自分で汗をかいて作った装備で過ごす夜は、既製品にはない満足感と愛着を与えてくれるはず。この記事をきっかけに、まずは窓一枚分からでもDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか。寒さを克服した先に待っている、朝の澄み切った景色や美味しいコーヒーの味は、きっと一生の宝物になりますよ。ただし、作業中の怪我や火気の扱い、そして道路交通法の遵守には十分に気を付けて、安全で楽しい車中泊ライフを満喫してくださいね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

※この記事で紹介しているDIY手法や材料の効果は、あくまで一般的な目安です。実際の効果は車種や天候、施工精度によって異なります。製作および使用にあたっては、各自治体の条例や施設のルールを遵守し、自己責任で安全に行ってください。