
こんにちは。Camper for Beginners、運営者の「たびと」です。
憧れのキャンピングカーで自由な旅に出かけてみたいけれど、初めてのレンタルだと「普通の車と同じ感覚で運転できるのかな」「料金や保険の仕組みが難しそう」と不安を感じてしまうことってありますよね。実は私も最初はそうでした。特有のサイズ感や装備の扱い方、車中泊のルールなど、知っておかないと困るポイントがいくつかあるんです。でも大丈夫です。事前にしっかりと知識を整理しておけば、リスクを回避して思いっきり楽しむことができます。この記事では、初心者が押さえておくべき車種の選び方や費用の相場、万が一の事故に備える保険の知識、そして快適に過ごすためのマナーまで、私の経験をもとに詳しく解説していきます。
- 初めてでも失敗しない車種選びのポイントとコストの違い
- レンタル料金の仕組みと必ず加入すべき免責補償制度
- 道の駅での車中泊禁止ルールとRVパークを利用するメリット
- バッテリー上がりなどのトラブルを防ぐための具体的な対策

キャンピングカーのレンタルで初心者が知るべき基礎
キャンピングカーを借りる計画を立てる際、まず最初にぶつかる壁が「どの車を選べばいいの?」という疑問と「結局いくらかかるの?」という費用の問題ではないでしょうか。ここでは、初心者が最初に知っておくべき車種の特性や、複雑に見える料金体系、そして安全な旅のために欠かせない保険の知識について、基本からしっかり解説していきますね。
初心者におすすめの車種と選び方
キャンピングカーといっても、実はベースとなる車の種類によっていくつかのタイプに分かれています。初めてレンタルする場合、どれを選べばいいか迷ってしまうと思いますが、それぞれの特徴を理解すれば自分に合った一台が見つかりますよ。一般的に日本のレンタル市場で主流なのは「キャブコン」「バンコン」「軽キャン」の3種類です。これらをどう選ぶかが、旅の快適さを左右する最大の分岐点になります。
居住性最強の「キャブコン」
「キャブコン」は、トラックの荷台部分に専用の居住シェルを載せた、いわゆる「ザ・キャンピングカー」という外見のモデルです。魅力は何といってもその圧倒的な広さと断熱性ですね。天井が高く、大人が立ったまま移動できるのは想像以上にストレスフリーです。キッチンや冷蔵庫、広々としたベッドが常設されているため、家族連れや「車内での生活も楽しみたい」という方には最適かなと思います。ただし、横風の影響を受けやすく、高さ制限のある場所へは入れないといった運転上の注意点も多いので、その点は覚悟が必要かもしれません。
運転しやすさ抜群の「バンコン」
一方で、私が初心者に特におすすめしたいのが「バンコン(バン・コンバージョン)」です。トヨタのハイエースなどの商用バンをベースに、内装をキャンプ仕様に改造したタイプですね。外見は普通の車とほぼ変わらないので、スーパーの駐車場や街中でも目立たず、運転感覚も乗用車に近いです。就寝スペースはキャブコンに劣りますが、ポップアップルーフ(屋根が上に開くタイプ)を備えたモデルなら、開放感も十分です。機動力重視で色々な場所を巡りたい旅には、これ以上ない相棒になりますよ。
ソロ・デュオに人気の「軽キャンパー」
最近人気なのが「軽キャン(軽キャンパー)」です。軽自動車がベースなのでレンタル料や高速代、ガソリン代が圧倒的に安く済みます。一人の自由な旅や、カップルでの気軽な車中泊には十分な装備が整っています。ただ、やはり室内は狭いので、長期間の滞在や大荷物の移動には不向きかなという面もあります。自分の旅のスタイルに合わせて、どのバランスを重視するかじっくり考えてみてくださいね。

車種選びの判断基準まとめ
- 家族やグループでゆったり過ごしたい:キャブコン一択!
- 初めての運転で不安が大きく、移動も重視したい:バンコンがベストバランス
- とにかく安く、少人数で気軽に試してみたい:軽キャンがおすすめ
気になるレンタル料金と費用の仕組み
レンタルの見積もりを見て「あれ、思ったより高い?」と感じることがあるかもしれません。キャンピングカーのレンタル料金は、単に車両を借りる「基本料金」だけではないからです。最終的な総額を把握するには、複数の要素を積み上げて計算する必要があります。特に初めての方は、ガソリン代や高速料金以外の「隠れたコスト」に驚かないよう、事前に内訳を理解しておくことが大切です。
基本料金の変動要因
基本料金は、車種のグレードだけでなく「季節」と「曜日」に強く依存します。多くのレンタル会社では、平日・休日・ハイシーズン(GW、お盆、年末年始など)の3段階設定になっています。ハイシーズンは平日の1.5倍〜2倍近くまで跳ね上がることもあるので、予算を抑えたいなら平日の利用を狙うのがコツですね。また、24時間単位で計算する会社と、1日単位で計算する会社があるので、返却時間のスケジュール管理も重要ですよ。
必ず発生する諸費用とオプション
基本料金のほかに、車両清掃料や管理事務手数料が数千円程度加算されるのが一般的です。さらに、手ぶらで楽しむならオプション料金も考慮しなければなりません。寝具セット、キッチン用品、ポータブル電源、チャイルドシート、冬場ならスタッドレスタイヤの指定料金などです。これらを一つずつ選んでいくと、当初の予算をオーバーしがちなので、優先順位を決めておくことをおすすめします。個人的には、快適な睡眠のために寝具だけは自前のものを持ち込むのもアリかなと思っています。

| 車種タイプ | 平日(24h) | 休日(24h) | ハイシーズン |
|---|---|---|---|
| 軽キャンパー | 8,000円〜12,000円 | 12,000円〜18,000円 | 20,000円〜 |
| バンコン | 15,000円〜22,000円 | 20,000円〜30,000円 | 35,000円〜 |
| キャブコン | 20,000円〜35,000円 | 30,000円〜45,000円 | 50,000円〜 |
※上記はあくまで一般的な目安であり、レンタル会社や装備によって異なります。最新の情報は各店舗にお問い合わせくださいね。
事故補償や保険加入の重要な注意点
ここは少し真面目な話になりますが、非常に重要なのでしっかり読んでください。キャンピングカーのレンタルで最もリスク管理が必要なのが「保険と補償」です。普通のレンタカーでも保険は入りますが、キャンピングカーの場合は車両価格が高額なため、万が一の際の自己負担額が跳ね上がる傾向があります。不安を抱えたまま運転するのは楽しくありませんから、知識という名の保険をしっかり身につけましょう。
免責補償制度(CDW)への加入は必須
基本料金に含まれる保険には、対物や車両の「免責額(自己負担額)」というものがあります。事故を起こした際、最初の5万円〜10万円は利用者が支払わなければならないという決まりです。これを免除してくれるのが「免責補償制度」です。キャンピングカーは車幅感覚が掴みづらく、死角も多いため、ちょっとした接触事故が起きやすいんです。「自分は大丈夫」と思わず、初心者は必ず加入するようにしてください。これが安心への最短ルートです。
意外と知られていない「NOC(休業補償)」
もう一つ重要なのが、NOC(ノン・オペレーション・チャージ)です。事故で車両の修理が必要になった場合、その期間中お店はその車を貸し出せませんよね。その損害を補填するのがNOCです。自走可能な場合は2万円〜5万円、自走不可の場合は5万円〜10万円以上を請求されるのが一般的です。最近では、このNOCすら免除してくれる手厚い特約を用意しているレンタル会社も増えています。予算に余裕があれば、これも含めてフルカバーにするのが一番安心かなと思います。
架装部分の特殊ルール
キャンピングカー特有の注意点として、シェル(居住部分)や内装設備の破損は通常の車両保険でカバーされないケースがあります。例えば「車内のテーブルを壊した」「サイドオーニングを風で飛ばした」などは実費請求になる可能性が高いです。また、車高が高いため「高架下で屋根をぶつけた」という事故も多いのですが、これは明らかな過失とみなされ、保険が下りないことも。常に上空の障害物には気を配ってくださいね。

事故後の対応で補償が使えなくなることも!
どんなに小さな擦り傷でも、その場で必ず警察へ届け出を行い、事故証明を取得してください。また、すぐにレンタル会社へ連絡することも絶対条件です。これらを怠ると、せっかく加入した免責補償制度が適用されず、全額自己負担という最悪のケースになりかねません。安全第一ですが、万が一の時の初動も大切です。
旅行人数と就寝定員の確認は必須
「4人乗りの車だから、家族4人で寝られるよね!」と思い込んでいませんか? 実はこれがキャンピングカー選びの大きな落とし穴なんです。楽しいはずの旅が、夜になったら「寝る場所がない!」なんてパニックにならないよう、定員の数え方を正しく理解しておきましょう。特に子供連れや友人同士の旅では、プライバシーの確保も重要なポイントになりますよ。
「乗車定員」と「就寝定員」の違い
キャンピングカーには、法律で決まった走行中の人数である「乗車定員」と、ベッド展開して寝られる人数である「就寝定員」の2つの表示があります。例えば、ハイエースベースのバンコンでよくあるのが「乗車6名・就寝2名」という構成です。6人で移動はできますが、夜は2人しか車内で寝られません。残りの4人は外でテントを張るか、宿に泊まる必要が出てきます。全員が車内で寝たいなら、必ず「就寝定員 ≧ 参加人数」であることを確認してください。
子供の数え方とチャイルドシート
道路運送法上、12歳未満の子供3人は大人2人としてカウントされます。しかし、キャンピングカーの就寝定員においては、物理的なスペースの問題から「大人◯名、子供(小学生以下)◯名」と細かく指定されていることが多いです。また、チャイルドシートを設置すると、座席の回転機能が使えなくなったり、ベッド展開の邪魔になったりすることもあります。予約時に、シートの配置やチャイルドシートの取り付け位置を相談しておくのがスマートですね。

| 項目 | 確認すべき内容 |
|---|---|
| 乗車定員 | シートベルトの数。全員分あるか? |
| 就寝定員 | ベッドの広さ。大人・子供の割り振りは? |
| ベッド展開 | ソファをベッドにする手間は?毎日やるのは意外と大変です。 |
| 常設ベッド | 「すぐ寝られる」スペースがあるか?疲れた時に重宝します。 |
就寝定員ギリギリで選ぶと、荷物置き場がなくなってさらに狭く感じるものです。できれば、実際の人数よりも「プラス1〜2名分」の余裕がある車種を選ぶと、車内での着替えや団らんもスムーズに進みますよ。
トイレや装備の有無を予約時に確認
「キャンピングカーなら、豪華なトイレやシャワーが完備されているはず!」というイメージを持っているかもしれませんが、日本のレンタル事情は少し異なります。実は、トイレが付いていない車両も多いですし、付いていても「使用禁止(または緊急用のみ)」としている店舗も少なくありません。これには、レンタルならではの切実な理由があるんです。
なぜトイレなしが主流なのか?
最大の理由は、返却時のメンテナンスです。キャンピングカーのトイレは「ブラックタンク」という容器に使用済みのものを貯める仕組みですが、これを空にして洗浄するのは、借りた本人が行わなければなりません。この作業は慣れないとかなりの精神的苦痛を伴いますし、処理できる場所も限られています。そのため、レンタル会社もトラブル防止のために「トイレなし」を推奨したり、スペースを収納庫に変えたりしていることが多いんですね。最近は清潔な道の駅やコンビニが至る所にあるので、車内トイレの必要性は以前ほど高くありません。
装備品がもたらす「重さ」と「電力」への影響
豪華な装備(電子レンジ、エアコン、大型冷蔵庫など)が付いている車は魅力的に見えますが、それだけ電力を消費し、車体も重くなります。特に初心者が夏場に家庭用エアコンをガンガン回すと、サブバッテリーがあっという間に空になり、他の装備まで動かなくなるトラブルが頻発します。自分が本当に使いたい装備は何か、そのために必要な電源(RVパークの外部電源など)は確保できているか、といった視点で装備リストをチェックしてみてください。
あると便利な「隠れ神装備」
逆に地味だけど重要なのが「FFヒーター」です。エンジンを切った状態で車内を温めてくれる燃焼式ヒーターで、これがあるだけで冬や春秋の夜の快適さが劇的に変わります。また、スマホの充電に欠かせないUSBポートの位置や、夜間の荷物整理に便利な室内照明の明るさなども、動画やカタログでチェックしておくと「こんなはずじゃなかった」を防げますよ。
トイレが必要な場合の裏技
どうしてもトイレが心配な場合は、レンタルオプションにある「ポータブルトイレ」の貸し出しがあるか聞いてみましょう。また、使用する際は専用の凝固剤や消臭剤をたっぷり使うのが、匂いを抑えるコツです。ただ、基本的には「RVパーク」などのトイレが綺麗な宿泊施設を利用するのが、一番ストレスがなくておすすめかなと思います。
キャンピングカーのレンタルを初心者が成功させるコツ
基礎知識が身についたら、次はいよいよ実践編です。キャンピングカーならではの運転のコツや、快適に宿泊するための場所選び、トラブルへの対処法など、旅を成功させるための具体的なノウハウをお伝えします。これを知っているだけで、当日の安心感がぐっと増しますよ。自由な旅を楽しむために、少しだけ「準備とマナー」に心を配ってみましょう。
運転が難しいと感じる人への操縦技術
普段、軽自動車や普通乗用車に乗っている方にとって、キャンピングカーの運転席はまるで別世界のように感じるかもしれません。特にキャブコンタイプは、横幅が広く、全長も長く、そして何より「高さ」があります。運転が難しいと感じるのは、車体の感覚が脳にインプットされていないからです。でも、いくつかの重要なポイントさえ意識すれば、意外とすぐに慣れることができますよ。
ブレーキの「一呼吸」を大切に
キャンピングカーは、居住設備や水タンクなどが積まれているため、見た目以上に重いです。総重量は3トンを超えることも珍しくありません。物理的に「急には止まれない」車なんです。ブレーキを踏んでから実際に停止するまでの制動距離が乗用車より長くなるため、常に車間距離を普段の1.5倍〜2倍あけ、信号が変わりそうなら早めに減速する習慣をつけましょう。早めのブレーキングは、同乗者の乗り物酔いを防ぐことにも繋がります。
上空と死角のダブルチェック
初心者が最もやってしまいがちな事故、それが「屋根の接触」です。ガソリンスタンドの屋根、ドライブスルーの入り口、そして街路樹の低い枝など、普通の車なら通れる場所が凶器になります。運転中は常に「自分の頭上に巨大な箱がある」ことを意識してください。また、車体が四角いキャブコンは、サイドミラーで見えない「真後ろの死角」が広大です。バックモニターが付いていても、必ず同乗者に外に出てもらい、声や手で誘導してもらうのが、一番確実で安全な方法です。
内輪差とオーバーハング
ホイールベース(前後の車輪の間隔)が長い車は、右左折時に内側の後輪が内側を通り過ぎる「内輪差」が大きくなります。これを意識しないと縁石に乗り上げたり、ガードレールを擦ったりします。また、後輪より後ろの部分(オーバーハング)が長い車は、ハンドルを大きく切るとお尻が反対側に振り出されます。狭い道で曲がる際は、周囲にぶつかりそうなものがないか、ミラーで左右両方の確認を忘れずに!

高速道路での速度制限と横風
キャンピングカー、特にキャブコンの法定速度は乗用車と同じですが、安全のために時速80km程度での巡航をおすすめします。風を受ける面積が大きいため、トラックに追い越された時の風圧や、橋の上での横風で車体が大きくふらつくことがあるからです。ハンドルは常に両手でしっかり握り、心に余裕を持って走りましょう。
車中泊できる場所とRVパークの活用
キャンピングカーの醍醐味は「好きな場所で寝られること」と思われがちですが、実は法律やマナーの上ではかなり制限があります。どこでも自由に泊まれるわけではない、という現実を知っておくことが、旅のトラブルを避ける鍵になります。特に、初めての方が頼りにしがちな「道の駅」のルールについては、正しく理解しておかなければなりません。
道の駅は「宿泊施設」ではない?
これは非常に重要な点ですが、道の駅や高速道路のSA・PAは、あくまでドライバーの疲労を回復させるための「休憩施設」です。国土交通省の公式見解でも、宿泊を目的とした利用は想定されていません。もちろん、眠気が限界で数時間仮眠をとるのは安全運転のために必要ですが、イスを出してくつろいだり、外で調理をしたりするのは完全にマナー違反です。最近では車中泊を禁止する看板を掲げる道の駅も増えており、利用者一人ひとりの良識が問われています。
初心者の強い味方「RVパーク」とは
そこで活用してほしいのが、日本RV協会が認定する「RVパーク」です。これはキャンピングカー専用の宿泊スポットで、24時間使える清潔なトイレ、電源設備、ゴミ処理サービスなどが整っています。何より「公認の宿泊場所」なので、人目を気にせず安心してぐっすり眠れるのが最大のメリットです。利用料は2,000円〜4,000円程度かかりますが、その価値は十分にありますよ。予約が必要な場所も多いので、事前に公式サイトなどでチェックしておきましょう。

車中泊スポットの選び方
- 安心・安全を最優先:RVパークやオートキャンプ場を利用する
- 長距離移動の仮眠:道の駅やSA・PAをマナーを守って短時間利用する
- 自然を楽しみたい:車両の乗り入れが可能な本格キャンプ場を予約する
(参照元:一般社団法人日本RV協会『くるま旅の心得』)
外部電源の接続方法とマナー
RVパークなどに宿泊する際、最も嬉しい設備が「外部電源(AC100V)」です。キャンピングカーの横にコンセントを繋ぐだけで、車内のバッテリー残量を気にせず、家庭と同じように電気が使えるようになります。ただ、この接続にもちょっとしたコツと守るべきルールがあるんです。
正しい接続手順
まず、車外にある電源入力ポートに専用の延長コード(レンタル品に含まれていることが多いです)を差し込みます。次に、キャンプ場側の電源ボックスにあるブレーカーが「OFF」になっていることを確認してから、プラグを差し込みます。最後にブレーカーを「ON」にすれば完了です。このとき、コードが地面に這うことになるので、雨の日などは接続部分が濡れないよう、ビニール袋を被せるなどの工夫をするとより安全ですね。
電力の使いすぎに注意!
外部電源に繋いでいるからといって、無限に電気を使えるわけではありません。多くの施設では20A(2000W)程度の制限があります。例えば、家庭用エアコンを使いながら電子レンジを回し、さらにドライヤーで髪を乾かす…なんてことをすると、施設のブレーカーが落ちてしまいます。他の利用者に迷惑がかかることもあるので、消費電力の大きい家電は同時に使わないように気をつけてくださいね。
夜間の騒音とアイドリング
電源があるからといって、エンジンをかけっぱなしにするのは厳禁です。キャンピングカーのアイドリング音や排気ガスは、静かな夜のキャンプ場では想像以上に周囲の迷惑になります。冬の暖房はFFヒーター(エンジン停止中に使えるヒーター)を利用し、電気系統は外部電源やサブバッテリーでまかなうのが、熟練キャンパーへの第一歩です。
サブバッテリーの充電も忘れずに
外部電源に繋ぐと、車載のサブバッテリーも自動的に充電される仕組みになっている車が多いです。翌日の走行中にスマホの充電や冷蔵庫を動かすためにも、夜の間にフル充電しておくと安心感が違いますよ。
バッテリー上がり等のトラブル対応
キャンピングカーの旅で最も「ヒヤッ」とする瞬間。それは、いざ出発しようとした時にエンジンがかからない、あるいは車内の電気が全く点かないというトラブルです。これらは、キャンピングカー特有の電気系統の仕組みを理解していないことが原因で起こることがほとんどです。慌てずに済むよう、予備知識を蓄えておきましょう。
「メイン」と「サブ」の切り分けを知る
キャンピングカーには、エンジン始動用の「メインバッテリー」と、車内設備用の「サブバッテリー」の2系統があります。基本的には別々の回路になっていますが、一部の車種や古いモデルでは、車内で電気を使いすぎるとエンジン用の電力が不足してしまうことがあります。走行中はメインからサブへ充電されますが、停止中はサブバッテリーの残量計を常にチェックする癖をつけてください。特に冷蔵庫を「強」にしっぱなしにするのは、バッテリー上がりの一番の近道ですよ。
電力が空になった時の症状
サブバッテリーの電圧が一定以下(一般的に10.5V程度)になると、バッテリー保護のために自動で給電がカットされます。こうなると照明が消え、ポンプが止まって水も出なくなります。この状態を「放電しきった」と言い、バッテリーに多大なダメージを与えてしまいます。復活させるには数時間の走行、あるいは外部電源での丸一日の充電が必要です。「まだ大丈夫」と思わず、12Vを切る前に節電モードに入るのが賢明です。
万が一の時のロードサービス
もしエンジンがかからなくなってしまったら、まずはレンタル会社に連絡を。多くの場合は保険付帯のロードサービス(JAFなど)を手配してくれます。ただ、山間部などの奥地では到着までに数時間かかることもあります。ここで役立つのが、先ほども紹介した「ポータブル電源」です。最近はジャンプスターター機能(バッテリー上がりのエンジンを始動させる機能)が付いたモデルもあり、これを持っていれば自力で脱出できる可能性があります。レンタル会社に借りられるか確認してみるのもいいですね。
インバーターの切り忘れに注意!
サブバッテリーの電気を家庭用コンセント(AC100V)に変換する「インバーター」は、使っていない時でもスイッチが入っているだけで待機電力を消費します。コンセントを使わない時はこまめにOFFにする。これだけでバッテリーの持ちが劇的に変わりますよ。
返却時の清掃や燃料に関するルール
楽しかった旅も終わりが近づくと、少し寂しい気持ちになりますよね。でも、最後まで気を抜いてはいけません。キャンピングカーの返却は、普通の車よりもチェック項目が多く、準備なしに行くと返却手続きに1時間以上かかってしまうこともあります。次の人が気持ちよく借りられるように、そして自分も余計な追加料金を払わずに済むように、返却マナーを確認しておきましょう。
ゴミの処理と室内清掃
「ゴミは車内に置いたままでいいですよ」と言ってくれる寛大なレンタル会社もありますが、基本的には全量持ち帰りがマナーです。特に夏場、生ゴミを車内に一晩放置すると、キャンピングカー特有の「布張りの壁やソファ」に匂いが染み付いてしまいます。返却前にコンビニやガソリンスタンドでこまめに捨てさせてもらう(許可を得てから!)か、自宅まで持ち帰りましょう。床の泥汚れなども、備え付けのほうきやハンディ掃除機でサッと掃除しておくと、スタッフの方の印象も良くなりますよ。
給排水タンクのメンテナンス
初心者が忘れがちなのが、水回りの後始末です。「清水タンク」に残った水は全て抜き、「排水タンク(グレーウォーター)」も空にします。特にキッチンで使った汚水は、指定された場所(ダンプステーションや自宅の排水溝など)以外で流すのは法律違反になる可能性もあります。返却店舗で流させてもらえるのか、事前に確認しておくとスムーズですね。また、トイレ(カセットトイレ)を使用した場合は、内容物の処理と洗浄は借りた人の義務です。これを怠ると数万円の特殊清掃費用を請求されることもあるので、覚悟して臨みましょう。
ガソリン(軽油)満タンのルール
キャンピングカーの多くはディーゼル車で、燃料は「軽油」です。普通のレギュラーガソリンを入れてしまうと、エンジンが故障して修理代に数十万円かかります。給油時は必ず油種を指差し確認してください。また、返却店舗のすぐ近くのスタンドがキャンピングカーのような大型車に対応していないこともあるので、少し手前の広いスタンドで給油しておくのがおすすめですよ。

忘れ物の最終チェックを!
キャンピングカーは収納スペースが多いため、忘れ物をしやすい車です。特に「冷蔵庫の中の飲み物」「シートの隙間に落ちたスマホの充電器」「クローゼットのジャケット」は忘れ物ランキングの常連です。返却の30分前には、全ての棚と引き出しを開けてチェックすることをおすすめします。
キャンピングカーのレンタルは初心者におすすめ
ここまで読んでみて、「なんだか準備もルールも大変そうだな…」と感じてしまったかもしれません。確かに、普通のホテル泊の旅行に比べれば、手間がかかるのは事実です。でも、その手間の先にこそ、他のどんな旅行でも味わえない「本当の自由」があるんです。
朝、目覚めてカーテンを開けたら、そこが自分たちだけの絶景スポットだった。雨が降ってきたから、目的地を変更して車内でボードゲームを楽しんだ。地元のスーパーで買った新鮮な食材を、車内のキッチンですぐに調理して晩酌した。こうした一つひとつの体験が、忘れられない思い出に変わっていきます。何より、家族や友人と「狭い車内」で密に過ごす時間は、お互いの絆を驚くほど深めてくれますよ。私自身、初めてのキャンピングカー旅で見た、あの朝焼けの感動は今でも鮮明に覚えています。
最初から全てを完璧にこなそうとしなくても大丈夫です。レンタル会社のスタッフさんは初心者の扱いに慣れていますし、RVパークに行けば親切なベテランキャンパーさんが助けてくれることもあります。まずは「百聞は一見にしかず」。この記事を読み終えたら、ぜひお近くのレンタルショップを検索してみてください。一歩踏み出したその瞬間から、あなたの新しい冒険が始まります。自由な風を感じながら、あなたらしい最高の一歩を踏み出せることを、心から応援していますね。それでは、いってらっしゃい!
